TM2では2点のパルス出力でそれぞれ潮流補正・逆潮流を同時に出力することが可能です。
また、新機能としてUSBメモリでの設定機能と有機EL表示が追加されました。
発電施設にて、逆潮流化工事に伴い電力・無効電力・力率の潮流補正出力と、逆潮流時の送電電力量パルス出力が必要となりました。
逆潮流は通常のトランスデューサだと1S,1L,3S,3Lの極性を逆にして接続すれば可能ですが、電力・無効電力・力率のパルス出力も反転してしまうためできません。
また、受電電力量パルスは既存電力量計で出力していますが、コスト削減のため送電用の電力量計を新たに追加したくないとのことでした。
電力、無効電力、力率の潮流補正出力と、逆潮流時の送電電力量パルス出力を1台で出力させることは可能でしょうか。
2019年秋に新機能が追加された新型マルチトランスデューサ”TM2“を紹介しました。
こちらはパルス出力で受電プラス方向の電力・無効電力・力率の潮流補正と、
マイナス方向(送電)である電力量を出力する逆潮流補正を設定できます。
そのため1台でご希望されている両出力に対応可能です。
また、新機能として以下の2点が追加されました。
一つ目はUSBメモリでの設定機能です。
無料の専用ソフトを使いパラメータの設定と作成したデータの読み書きも可能です。
(エクセル活用)。
二つ目は有機EL表示です。
有機ELを搭載したことで文字が発光し暗い場所でも設定値・計測値を視認可能です。
計測現場と中央監視での計測値にズレがある場合、現場の計測値を瞬時に確認することが
可能となりました。