「人手不足で困っているんだよ。なかなか新しい人も入らないし…」と、工場設備の保全を担当しているO課長は、そうボヤく。
同社は加工食品会社で、広大な工場があり、設備が点在している。
「毎日2時間ごとに、工場に点在するキュービクルの電流・電圧計の数値を紙に記録しないといけない。
それをExcelに転記しているんだけど、これが大変なんだ。他の業務もあるしね。
しかも、保全人員が減少・高齢化しているから、一人あたりの業務量が増えてるし。」
O課長に監視システムの導入は検討しなかったのか確認すると、「したけど、予算の数倍かかることがわかって導入できなかったんだよ。」と半ば諦めた様子。
私たちはお伺いした予算内に収まる「電力遠隔監視システム」を提案しました。
・工場に点在している電気室から現場事務所まで有線を引くと工事費が高くなるため、最大5km飛ぶ「LoRa無線」を活用した監視システムを提案しました。
・キュービクルの更新にあわせて、既設の電力メータを「Modbus通信付電力メータ」へ交換するよう提案しました。
・「記録業務を自動化」という目標のため、必要最低限の機能の標準モニタリングソフト(無償)を提案しました。