現在、工場内の約100点ある電力量計の検針を
週1回3人で2~3時間かけて行っています。
ただ、測定したデータは現状、報告のみで活用できていないので、
設備毎の電力量を細かく自動収集することで
省エネへ繋げることを検討しています。
しかし、キュービクルが工場内各所に分散していて
有線だと配線工事費が莫大になるため、無線システムの導入を考えました。
ただ工場がとても広く(端から端までで約800m)
他社の920MHz帯の特定小電力無線の機器を試したのですが、
中継器を何十か所も設置する必要があり、
電源の確保などを考えるとコスト面で現実的ではありません。
簡単に後付けで多数の電力測定点を計測できて、
工事不要な長距離無線は無いのでしょうか?
測定したい電力測定点に電力量変換器(TWPM)を追加し、
CTで電流・配線で電圧を入力、出力されたRS-485を
LoRa無線機へ入力しました。
各測定点のLoRa無線機から遠く離れた事務所へ無線送信することで、
事務所のIoTゲートウェイにて自動データ収集が可能となります。
PCにてリアルタイムに測定点の電力量が見えるようになり、
電力の使い過ぎている省エネ対象を明確にできます。
また、i-ClipViewerを使えば、フロアマップ上に
現在の電力量をリアルタイム表示可能し、社内情報共有が可能です。
これにより、配線工事なく使用電力量の詳細を見える化可能!
省エネへ繋がりました。